たすけて、みひろん!
その次の放課のことだった。
朝は城田くんと話していたから何も言わなかった静川さん達が、ふと私の周りに集まってきた。
そうして、私の前に立った静川さんは、マジマジと私の顔をながめた。
「髪切ってイメチェンのつもり?ハッキリ言って、そんなに似合わないわ」
静川さんがクスッと笑うと周りの人たちもクスクスと笑い始める。
落ち込みたいところなんだけど、別に似合ってると思ってやったわけじゃないから、そうなんだくらいにしか思わなかった。
傷付かないと言ったら、嘘になるかもしれないけれど。
泣くほどでもないし、
「あ、そうですか」
そう返すくらい。
でも静川さん達はそんな軽い反応が気に入らなかったのか、ムッとしたあと、大きくない声で私への文句を言っていた。