たすけて、みひろん!



頑張ってみたと言うと、翔也くんは嬉しそうに笑って、

「やっぱ美乃は前髪短い方が似合うよ。

服もよく似合ってるし、化粧も濃すぎなくていいじゃん」

そうやってサラッと褒めてくれる。

すごく嬉しくて、顔が火照るのを感じながら、そうでしょうと笑いかけた。

「メイクの仕方、友達が教えてくれたの」

ハッキリと友達と言うと、翔也くんは嬉しそうに笑ってそっかと呟いた。

そうなんだよと、笑い返す。

それからしばらく、学校のことや最近の調子について、それからみひろんのことを少し話した。

友達なんだって言うと、翔也くんは良い友達だなと笑ってくれた。


確かにみひろんは良い人で、良い友達で、

私を幸せにしてくれる、そんな魔法を使う魔法少女なんだ。


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