たすけて、みひろん!
1.
あれからしばらく経った。
前々から準備をしていた文化祭の出し物は、大成功と言っても過言ではなかった。
他のクラスの出し物を回ってから、最後にいくらか募金してくれる人がいて。
結構な人が来てくれたからか、1日だけで一万円近く集まった。
城田くんもみひろんも嬉しそうにしていて、私もクラス代表として嬉しかった。
けれど、私を代表に推薦した静川さん達はどうやら気に入らないようで、
地味だったイジメも、あまり人の目を気にしないようになっていった。
その中でも、バレないように、じゃれ合っているように見えるように工夫していて、
そういう頭の良い所、他で役に立てればいいのにと思ったりした。