たすけて、みひろん!



人数は2人だけだと思いきや、5人くらいいて、それは驚いた。

もう少し少ないと思っていたから。

「…それで、なんなんですか…」

ため息混じりのその発言に、目の前の2人は少しキレ気味に私を睨みつけた。

「いやさ、みひろんに話しかけられたからって調子乗ってるんじゃないかなって」

地味子のくせに、と付け足された言葉。


私は、なんだか情けなくて仕方がなかった。

調子乗ってなんかないし、むしろこうなるから話しかけられたくなかったのに。

そういうことは、吉野さんに言ってもらいたい。


…なんて、口では言えないならとりあえずシカトする。

変に言い返すのは面倒くさい。


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