たすけて、みひろん!



だけど、そんなこと口には出せなくて。


…私だって、青春が学校にあればと思うことがあったし、気の合いそうな子を見かけて友達になりたいと思ったことがあった。

それでも、なかなか話しかけれなかった。

そのうち、私は孤立してるのが好きだと思われたのか誰も寄らなくなってイジメられて。


だけどそんな私にも、

「白雪さん濡れてるけど大丈夫?」

かがみ込んで私と視線を合わせて、私の心配をしてくれる。

それがすごく嬉しいはずなのに素直になれない私は、

「…引き立て役になるつもりはないんです」

そう言って差し伸べられた手を振り払ってしまう。

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