迷宮のショッピングモール
プロローグ
「着いたわよ、マコ。大きいわ〜」

「うん」

車の中。マコの母は目の前にある大きなショッピングモールを指でさしながら言った。

一方マコの父は、運転をしながら「やっぱり綺麗だな」と呟いた。

ここのショッピングモールは昨日出来たばかり。だから、ここに来る人も沢山いた。

車を停めるのは難しいと思ったが、一番隅の方に駐車出来るスペースがあった。きっと隅にあったから気づかなかったのであろう。少しスピードを出してそこの場所を取られないように急いだ。

「やったねマコ。ラッキーだね」

「うん」

車が動きを止めたのを確認して、母は「降りてね」とマコに言った。
言われた通り、マコはシートベルトを外して車を降りた。
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