お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
美容室を出た時には、もうすっかり辺りは暗くなっていた。
藤丸さんは、美容室から歩いて数分の所にある、ゆるいドレスコードのあるレストラン。
煌びやかなシャンデリアのある個室に案内された私は、その時藤丸さんが予約してくれていたことを知る。
藤丸さんと向かい合っておいしいワインを飲みながら、時折藤丸さんが私を見て「かわいい」だとか「綺麗になった」だとか褒めてくれるので、その度にやっぱりくすぐったくって俯いてしまう。
「なんだか、シンデレラになった気分です。藤丸さんに魔法を掛けられたみたいな」
メインの手長エビのポワレが運ばれてきた頃、ふと呟いた一言に藤丸さんは思わず肩を揺らして満足そうに笑う。
「僕が結構強引に連れまわしてしまったから、嫌がるかなって思って少し心配したんだけど、そう思ってくれているなら良かった」
「こんなに素敵にしてもらって、こんなに素敵なレストランでディナーを食べて、なんだか現実に戻るのが怖いです。シンデレラもこんな気持ちだったんでしょうね。」
苦笑いしながら呟いて、向かいに座った藤丸さんを見つめる。
すると藤丸さんは、グラスに入った赤ワインを一口飲むと、私を見つめて微笑みかける。
表情は優しく微笑んでいるのに、その瞳は笑っていなくて、いたって真剣で、私はその瞳から目を離せなくなってしまう。
藤丸さんは、美容室から歩いて数分の所にある、ゆるいドレスコードのあるレストラン。
煌びやかなシャンデリアのある個室に案内された私は、その時藤丸さんが予約してくれていたことを知る。
藤丸さんと向かい合っておいしいワインを飲みながら、時折藤丸さんが私を見て「かわいい」だとか「綺麗になった」だとか褒めてくれるので、その度にやっぱりくすぐったくって俯いてしまう。
「なんだか、シンデレラになった気分です。藤丸さんに魔法を掛けられたみたいな」
メインの手長エビのポワレが運ばれてきた頃、ふと呟いた一言に藤丸さんは思わず肩を揺らして満足そうに笑う。
「僕が結構強引に連れまわしてしまったから、嫌がるかなって思って少し心配したんだけど、そう思ってくれているなら良かった」
「こんなに素敵にしてもらって、こんなに素敵なレストランでディナーを食べて、なんだか現実に戻るのが怖いです。シンデレラもこんな気持ちだったんでしょうね。」
苦笑いしながら呟いて、向かいに座った藤丸さんを見つめる。
すると藤丸さんは、グラスに入った赤ワインを一口飲むと、私を見つめて微笑みかける。
表情は優しく微笑んでいるのに、その瞳は笑っていなくて、いたって真剣で、私はその瞳から目を離せなくなってしまう。