お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
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「ただいまっ…。って、うわっ!!」
帰ってきた藤丸さんは、リビングのドアを開けた瞬間に、素っ頓狂な声をあげた。
なぜなら、私が藤丸さんの顔を見るなり、藤丸さんの胸に抱きついてしまったから。
まぁ、無意識な行動だったせいで、私の方がビックリしてすぐに冷静になってそこから離れようとしたのに、藤丸さんは両腕を私の背中にまわすと、ギュッと力を込めて抱きしめたから、離れられなくなってしまった。
「ごめんなさい。つい…」
もう、自己嫌悪や恥ずかしさがごちゃ混ぜで、穴があったら入りたいと切に願う程、顔面から火が出そうな程熱い。
「正直、驚いたけど、めっちゃ嬉しい」
耳元に振ってきた言葉がくすぐったい。