お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~

「大丈夫だよ、ことりちゃん。僕が付いているから」

 

あぁ、よかった。今日はこの男の子が出てきてくれたから、救われた気がする。

 

「僕が大きくなったら、ことりちゃんと結婚して守ってあげる。だって僕のママが言ってたんだ。僕と結婚したらことりちゃんは幸せのことりになるねって」

 

 

 

 

 

「…ちゃん?、琴理ちゃん?ねぇってば」

 

少しずつ重たい瞼を開きながら、少しずつ光に鳴らして目を開けると至近距離には整った藤丸さんの顔。少しだけ心配した様子で眉尻を下げて、私の顔を覗きこんでいる。

 

 

そっか、昨日藤丸さんの部屋で寝たんだった。

 

 

思い出して1人顔面が熱を帯び始めたというのに、至近距離にいる藤丸さんの顔がさえない。
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