お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「って、朝から妙な雰囲気にしてしまってごめんなさい!!でも今日はまだ良い方なんです。実は、その夢には続きがあって時々レアキャラっていうか、私を助けてくれる男の子が出てきて」
「えっ!!」
藤丸さんは目を大きく開いて驚きを隠せない。
いい歳した大人の夢の話に何もそんなに驚かなくても…。
そんなことを思いながら、私は話を続ける。
「まぁ、王子様みたいなキャラですよね。そしてその男の子が私に向かって言うんです。琴理ちゃんは大きくなったら僕と結婚するんだって。そしたら琴理ちゃんは幸せのことりになるんだよって。」
藤丸さんは私の話を聞いているうちに何故だか顔を赤らめる。そんな様子に私も思わず恥ずかしくなってしまう。
「って、きっと少女漫画の読み過ぎですよね」
私は恥ずかしさを隠すように苦笑いをして、ごまかした。