お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「琴理ちゃんのさっき言っていた夢の話、続きを見ることが出来ると良いね。」
「…はい」
藤丸さんの出勤を見送ろうと玄関で藤丸さんが靴を履く背中をぼんやり眺めていたら、ふいに振り返った藤丸さんの言葉に私はキョトンとしながらも頷くことしか出来なかった。
私の反応に藤丸さんは肩をわずかに揺らし、可笑しそうに笑う。
「今日は朝から良い話聞けたから、仕事頑張れそうだ」
「良い話でしたか?あんな子供染みた夢の話」
ちょっと不貞腐れたように言う私に藤丸さんはニコリと笑う。
「僕にとっては、とてもいい話だったよ。じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
パタン。
玄関が閉まると、いつものように一気に静寂が押し寄せてくる。
私にとっては悪夢なのに、どうして藤丸さんは喜んだのだろう。
藤丸さんの反応を思い出し、首を傾げてしまったけれど、その時の私はまだ知らなかった。
あの夢に続きがあることを。
「…はい」
藤丸さんの出勤を見送ろうと玄関で藤丸さんが靴を履く背中をぼんやり眺めていたら、ふいに振り返った藤丸さんの言葉に私はキョトンとしながらも頷くことしか出来なかった。
私の反応に藤丸さんは肩をわずかに揺らし、可笑しそうに笑う。
「今日は朝から良い話聞けたから、仕事頑張れそうだ」
「良い話でしたか?あんな子供染みた夢の話」
ちょっと不貞腐れたように言う私に藤丸さんはニコリと笑う。
「僕にとっては、とてもいい話だったよ。じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
パタン。
玄関が閉まると、いつものように一気に静寂が押し寄せてくる。
私にとっては悪夢なのに、どうして藤丸さんは喜んだのだろう。
藤丸さんの反応を思い出し、首を傾げてしまったけれど、その時の私はまだ知らなかった。
あの夢に続きがあることを。