お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「藤丸さん、私やっぱりもう」

私が言おうとしたとどめの言葉は、藤丸さんの唇によって塞がれた。




思わず閉じていた目を開くと、藤丸さんの長いまつげが至近距離に見えて、もう一度目を瞑る。


唇を押しつけるようなキスに、私が空気を求めると、藤丸さんの舌はあっという間に侵入してきて、私の舌を絡め取る。


藤丸さんの熱が私の熱と交わって、私を溶かしていく。

「んっ、あっ…」

どんどんと深くなるキスに、私の口からくぐもった声が漏れ始めたのを、藤丸さんは見逃さなかった。

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