お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「何言ってるの。同窓会のハガキなら、琴理の分は私の手元にあるわよ。それ、渉さんの分じゃないの?」
言葉が出なかった。
「あら、琴理まだ気が付いてないの?渉さんって、琴理と幼稚舎で一緒だった渉さんじゃない。覚えてないの?」
頭が混乱してきた。
「琴理、結婚するってずっと言っていたじゃない?お母さんは琴理の初恋だと思ってたのに、忘れちゃったの?…って、あっ!!これ、秘密にしておくように渉さんから言われていたんだったわ。ご、ごめん!!琴理、聞かなかったことにして。ここだけの話だからね」
さすがは、毎日井戸端会議しているお母さん。口が軽すぎる。
でも、まあ1ヶ月以上も黙っていてくれたのだから、お母さんにとってはすごいことなのかも知れない。
なんて、後となって思ったけれど、そそくさと向こうから一方的に切られてしまった電話の後のツーツーという電子音にも気付かず、私は茫然としてしまった。
言葉が出なかった。
「あら、琴理まだ気が付いてないの?渉さんって、琴理と幼稚舎で一緒だった渉さんじゃない。覚えてないの?」
頭が混乱してきた。
「琴理、結婚するってずっと言っていたじゃない?お母さんは琴理の初恋だと思ってたのに、忘れちゃったの?…って、あっ!!これ、秘密にしておくように渉さんから言われていたんだったわ。ご、ごめん!!琴理、聞かなかったことにして。ここだけの話だからね」
さすがは、毎日井戸端会議しているお母さん。口が軽すぎる。
でも、まあ1ヶ月以上も黙っていてくれたのだから、お母さんにとってはすごいことなのかも知れない。
なんて、後となって思ったけれど、そそくさと向こうから一方的に切られてしまった電話の後のツーツーという電子音にも気付かず、私は茫然としてしまった。