お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「こうやっていても、仕方ないじゃない」
時刻はもうお昼を随分と廻っている。
やり残していた掃除が、中途半端になっている事を思い出した私は、自分の部屋へ戻る。
随分長く住んでいるのに、開いたこともなかった備え付けのクローゼットを開く。
藤丸さんも私が住む前は、この部屋を来客用兼物置にしていたというくらいだからクローゼットの中はきっとごちゃごちゃしているのだろうと思ったら、意外にそうでもなく、ある程度綺麗に整頓されていた。
いかにも高級そうなゴルフのキャディバッグに、大きいサイズのスーツケースが幅を利かせていた。
とりあえず一旦中身を全部出して拭き掃除だけでもしようと思ったのに、目についてしまったのはクローゼットの奥にしまい込んであった濃紺のアルバム。
背表紙には金色の「真聖女子大付属幼稚舎 」という文字が見える。
時刻はもうお昼を随分と廻っている。
やり残していた掃除が、中途半端になっている事を思い出した私は、自分の部屋へ戻る。
随分長く住んでいるのに、開いたこともなかった備え付けのクローゼットを開く。
藤丸さんも私が住む前は、この部屋を来客用兼物置にしていたというくらいだからクローゼットの中はきっとごちゃごちゃしているのだろうと思ったら、意外にそうでもなく、ある程度綺麗に整頓されていた。
いかにも高級そうなゴルフのキャディバッグに、大きいサイズのスーツケースが幅を利かせていた。
とりあえず一旦中身を全部出して拭き掃除だけでもしようと思ったのに、目についてしまったのはクローゼットの奥にしまい込んであった濃紺のアルバム。
背表紙には金色の「真聖女子大付属幼稚舎 」という文字が見える。