お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「…だけど、藤丸社長は琴理のこと覚えていたじゃないですか。名前だって、エピソードだって覚えてくれていた。私、琴理のことを覚えている男性に会ったの初めてなんです。だから、そうなのかなって」
「…そうだよ。僕の初恋の相手は、ことりちゃん」
近藤さんにだけ聞こえるように伝える自分に、近藤さんは一気に明るい表情を取り戻した。
「やっぱり。まぁ、私のこと、全く記憶にないのは癪だけど。琴理のこと、覚えてくれていたので親友として許します」
近藤さんは勝ち誇ったように微笑むから、つい一緒になって顔を綻ばせてしまった。
「では、私はこれで。」
挨拶とともに機材の片付けの手伝いでもしようと離れていこうとした近藤さんに、無意識で声をかけてしまった。
「…そうだよ。僕の初恋の相手は、ことりちゃん」
近藤さんにだけ聞こえるように伝える自分に、近藤さんは一気に明るい表情を取り戻した。
「やっぱり。まぁ、私のこと、全く記憶にないのは癪だけど。琴理のこと、覚えてくれていたので親友として許します」
近藤さんは勝ち誇ったように微笑むから、つい一緒になって顔を綻ばせてしまった。
「では、私はこれで。」
挨拶とともに機材の片付けの手伝いでもしようと離れていこうとした近藤さんに、無意識で声をかけてしまった。