お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
優しさに気づく時
◆◆
「どうして、教えてくれなかったのよ」
頬を膨らませ、電話の向こうにいる藤丸さんの協力者である美夏に抗議する。
「ごめん、ごめん。でも、きっと早い段階で藤丸さんが同級生だってこと、気付くだろうって思っていたんだもん。まさか琴理がずっと気付かないなんて、私の方が想定外よ」
別段、反省した風でもなくあっけらかんと言った美夏の口調に、なんだかこれまでの間、その事実に気付かないでいた私の方が悪いとさえ思えてくる。
「気付かなかった私も悪いけど…。でも、どうして藤丸さんに協力したの?私たち親友じゃない!?」
藤丸さんの話を聞いて、私のことを心配してくれている美夏の気持ちが嬉しいと思った反面、なんだかちょっとだけ裏切られた気持ちになってしまっていた。
「どうして、教えてくれなかったのよ」
頬を膨らませ、電話の向こうにいる藤丸さんの協力者である美夏に抗議する。
「ごめん、ごめん。でも、きっと早い段階で藤丸さんが同級生だってこと、気付くだろうって思っていたんだもん。まさか琴理がずっと気付かないなんて、私の方が想定外よ」
別段、反省した風でもなくあっけらかんと言った美夏の口調に、なんだかこれまでの間、その事実に気付かないでいた私の方が悪いとさえ思えてくる。
「気付かなかった私も悪いけど…。でも、どうして藤丸さんに協力したの?私たち親友じゃない!?」
藤丸さんの話を聞いて、私のことを心配してくれている美夏の気持ちが嬉しいと思った反面、なんだかちょっとだけ裏切られた気持ちになってしまっていた。