お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
「違うわよ。あの方の会社の社長さんですって。あの方は秘書さんで、お見合いの日程を調整にいらしたの」
日程調整って、もうお見合いすること前提の話じゃない。
私の知らないところで、そんな話が進んでいたなんて、あまりいい気持ちがしない。
お父さんに抗議の視線を送ると、お父さんはさっきと同じようについてもいないテレビをぼんやりと眺めている。
「琴理と同じ32歳なんですって。社長なんて、いいと思うわよ~」
「お姉ちゃん、彼氏と別れたってこの間言ってたじゃん。ちょうどいいんじゃない?会うだけ会ってみれば。相手、社長だし。お姉ちゃんが結婚相手にこだわる、≪形容詞の名字》じゃないんだし。まぁ、好きになっちゃえば、名字なんてどうでもいいけどね」
妹の幸芽まで上機嫌で話に参加してきたせいで、私はますます頭を抱えてしまった。
日程調整って、もうお見合いすること前提の話じゃない。
私の知らないところで、そんな話が進んでいたなんて、あまりいい気持ちがしない。
お父さんに抗議の視線を送ると、お父さんはさっきと同じようについてもいないテレビをぼんやりと眺めている。
「琴理と同じ32歳なんですって。社長なんて、いいと思うわよ~」
「お姉ちゃん、彼氏と別れたってこの間言ってたじゃん。ちょうどいいんじゃない?会うだけ会ってみれば。相手、社長だし。お姉ちゃんが結婚相手にこだわる、≪形容詞の名字》じゃないんだし。まぁ、好きになっちゃえば、名字なんてどうでもいいけどね」
妹の幸芽まで上機嫌で話に参加してきたせいで、私はますます頭を抱えてしまった。