お見合い結婚~イケメン社長と婚前同居、始めます~
私、絶対馬鹿にされている……!!!
「コーヒーごちそうさまでした。荷物、片付けてきます。」
藤丸さんの態度に、カチンときてしまった私は残っていたコーヒーを飲み干すと、早々に立ち上がり、藤丸さんが用意してくれた私の部屋に逃げ込んだ。
藤丸さんが用意してくれていた部屋はリビング同様に至ってシンプルだったけれど、寝心地のよさそうなベッドが準備されていて、清潔なシーツが敷かれていた。
一刻でも早くこのゲームを終わらせて、同棲解消するんだから!!!
部屋を眺める心の余裕すら持てず、私はスーツケースに入れていた洋服や化粧品を片付け始めた。