その男、猛獣につき

ADL室に布団を敷き、のそのそと布団に入る。
すっかり慣れてしまったADL室での生活も終わりが見えてしまうとなんだか寂しい気持ちになる。




先生のことはやっぱり好きだけど、この気持ちは今じゃなくて実習が終わったら伝えよう。

そして、スッパリ先生に振られて、学校生活に戻ろう。

気持ちを伝えないまま終わるより、ずっとそっちの方が良い。




そして、さっきから先生に対して沸々と沸き上がる考えの1つ1つを頭の中で整理していく。


そうすると、なんだか明日からの実習だって頑張れる気になってきたし、先生とも意識せずに普通に接することが出来そうな気がした。

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