その男、猛獣につき

「じゃ、邪魔だなんて…!!!」

邪魔だなんて思うはずないじゃない。



抗議したくて、訴えかけたその唇は、先生の唇によって塞がれる。



「こんなに、不安にさせていたのなら、俺も我慢せずに毎日でも電話すればよかったな」

短いキスとキスの合間に先生から囁かれた言葉に、胸が熱くなる。




「舞花に電話すれば逢いたくなるし、逢えば触れたくなる。こんな風に…」

「んんっっ」



漏れ出る吐息は答になんてならなくて、身体の力が抜けそうになるのを先生が私の腰にまわした手で抱き支えてくれる。



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