恋する合図
もう会えないから。










どんなに願っても。












学年も分かんない。連絡先も知らない。










彼女がいるのかもしれない。












なにも知らない人に恋をするなんて…。












何度も何度もブレーキをかけた。













好きになっちゃダメだって。気になっちゃダメだって。












でも、止まらない。止まれない。













むしろどんどんスピードは増すばかり。













今日のことなんて神崎くんはすぐ忘れちゃうんだろうな。












切なくって、悔しくって、どうしようもない気持ちになった。











「会いたい…」











今はそれしか思わない。








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