恋する合図
試合はボロ負け。










私は強くないが、弱くもない。よってふつう。












神崎くんは卓球も出来るんだなぁ。












神崎くんの楽しそうに卓球をやる姿を見てどんどん惚れていった。











自分の試合どころじゃなかった。













話したい。話したい。話したい。












「ねぇ、真由。あの人良くない?」












私は友達の真由に神崎くんを指差していった。











「うん!いいよね!私もそう思ってたぁー!」











「やっぱり?話しかけに行かん?」












「いくいく!!」



















…とは言ったものの、なかなかチャンスはなく
どんどん勝ち上がっていくMチームと全敗のNチームの差は離れていった。











LINE聞こう!逆ナンしよう!とノリノリだった真由も諦めかけている様子。












でも私はなんでか諦められなかった。












終わりたくなかった。
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