僕と君の甘くない恋物語
朝練を終えて教室に着くと、後ろの席の倖田将生が話しかけてきた。
「なあー、健太ー!課題やってきたか?俺昨日夜中までカラオケ行っててさぁ。見せてくれよ」
「お前なー、・・・ほら」
将生はお調子者で女たらしの1番の親友。
夜中までカラオケもきっと女と一緒だったのだろう。
「さんきゅー。後でなんかおごるからさっ」
「とかいってお前が奢ったこと1回もねーよ!」
能天気で自由奔放なところが気に入ってたりもするけど、俺はこいつの将来が心配だ。
なんたって学年一のバカだからな。