願いは透明なままで。
「ゆいっ!!!!!!あんた学校サボって何してたの!?」




「何してたって...まぁ看病してた?」




「なんで疑問形なのよ!学校から連絡来て心配したんだからねー?!んもう、ばかゆいったら。」




「ごめんごめん!翔太君って言うんだけど、学校行く時に時間なくて裏道で行ったらたまたま怪我してて倒れてたから、看病してたってわけ!まぁ許してってばー!」




「あらそう!なーんだ、ゆいのことだから遊んでるのかとえへへ♪看病するのはさすがだわ。今回は許すわ。翔太君って子は大丈夫なの?」




「まぁ一応骨折してて、固定はしたから歩くのは問題ないと思うけど。」




「あの僕はもう大丈夫ですよ。ゆいさんとお母様に迷惑をかけました。すみませんでした。」




とゆいの後ろにいた翔太君が横からひょこっと出てきた。




「あらっ♪貴方が翔太君?イケメンだわね!迷惑だなんて!これっぽっちも思ってないわよ!ゆいどんどん利用していいからね!」



気軽で気さくな優しいお母さんでよかった。




「家どこ??車手配しとくわ。」




「そ、そんな見ず知らずの方に親切に接してくれなくても大丈夫ですよ。これ以上は本当に迷惑かかります。」




「...骨折してるから今日は車で帰りましょう?心配ですし、」
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