私とあなたは恋愛恐怖症。
授業も終わり、純と待ち合わせしていた時間が近づいてきた。

「カンナ、今日駅前のケーキ屋さんでお茶していかない?」

「あー…ごめん、今日は約束があって…」

「そっか…じゃあ、また今度にしようね!」

「うん!」

「じゃあね~」

「ばいばーい!」

純に会えるという楽しみな気持ちと心配な気持ちが入り混じって心臓が破裂しそうだった。

「ごめん、待った?」

「あっ、純…ううん、全然待ってないよ。今来たところ」

「そっか。じゃあ、行こうか」

「うん」

電話の時よりは少し元気になっていた。

「近くのカフェでいいかな?」

「うん。いいよ」

変な緊張でぎこちない返事になってしまっている自分に苛立ちを感じながら私は純と一緒に歩き始めた。
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