私とあなたは恋愛恐怖症。
「いらしゃいませ。ご注文をお伺いします」

「僕はコーヒーを。カンナは何にする?」

「私は…オレンジジュースで」

「かしこまりました」

さっきからずっと純のことを見れなかった。どうしよう、別れようって言われるんじゃないかな…そんな言葉ばかりが頭をよぎって仕方がない。

「カンナは本当にオレンジジュース好きだよね笑 そういうところ好きだよ」

「…え?…あっ…ありがと…」

「どうした?さっきから何かぎこちなくない?」

「ううん、そんなことないよ」

嘘だ。もう自分で自分のことがよくわからない。

「…そっか。もしなんか悩みがあるなら話してね」

「うん。ありがとう」

「今日会いたいって言ったのは「お待たせしました。コーヒーとオレンジジュースでございます」

純が話し始めたタイミングで店員さんが飲み物を運んできた。心の中で私は店員さんにお礼を言ってオレンジジュースを一口飲んだ。
< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop