私とあなたは恋愛恐怖症。
「店員さんに遮られちゃった笑 改めて言うとね。実はお母さんが入院したんだ」

「…え?大丈夫なの?」

「…うん。でも、手術しなくちゃいけなくて…」

「それは大変だね…」

「すごくお金もかかるし、看病しなくちゃいけなくて…」

なんだ、別れ話じゃなかった。ホッとした。

「私に出来ることがあればなんでもするから!」

「…え、本当に!?」

「うん。看病とか手伝うよ」

「ありがとう。ただ…しばらくカンナと会えなくなると思うんだ。だから…誕生日は会えないかもしれない」

「そっか…」

「本当にごめん」

「ううん、大丈夫だよ」

  ブーブーブーブー

その時純のスマホの画面にLINEの通知があった。

「あー、ちょっとごめん」

そう言って純は席を外した。
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