白いちご



「麗奈のお母さん、暴力振るうことはなくなって良かったよ」


リカは出来上がった料理を持って来てテーブルに置く。


「でも、ケガさせちゃ意味ないよ!」



「分かってるわよ、ただまっしにはなったって話よ。出会ったころなんて酷かったじゃない」



小、中の頃は、物は投げたり暴力まで振るわれていた。



警察に言うか何度も思ったけど、一人になるのが怖くて、あの家から出たくなくて言えなかった。



中学の頃、暴力に耐えられなくて夜に家を飛び出して出会ったのがモモとリカ。




傷だらけの私の体を見ても、二人は変な目で見ないで手当てをしてくれる。



それが、本当の友達何だって思う。



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