桜色






「まだだ…
とーさんが許してない…」

















「なに……」




「あ?」

















「にいちゃんは
遥と美麗を見捨てろっていうの?!」

















溢れ出した雫は止まることを知らずどんどん流れていく

「命が出てきてからじゃ遅いんだよ…
いっつもいっつも





見てきたでしょ?

















あの
血だらけの光景なんて







もう見たくないっ…」




ぱぁぁあああん







叩かれた頬がじんじんと痛む




「知らない…
もうだれのいうこともきかない…」
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