桜色
-mirei









あたたかい…





こんな冬の日なのに…













なんでこんなに…











目を開ける
青…


青と赤が混じったけ…









はるかだ…



「はるか…」

目を瞑ったままの彼を少しだけ揺する







「ぁあ…
美麗…
無事でよかった…
怪我はない?」














彼の上
折り重なった鉄パイプ
一本だけでも10メートルはある





「はるか…
ごめん…
私のせいだよね…」






「いや、違う
俺が君達を巻き込んだ…

がたっ



はるかの体勢が崩れ出した



「ごめん…
俺もう……




美麗

好きだy…………













「は.は……
るか…………」



-reizi



鉄パイプの中から赤が広がり出している
隙間から中の様子を伺った






「美麗

好きだy……





一瞬微笑んだような顔をして俺の幼馴染は力をなくして倒れ込んだ
それとともに鉄パイプも動き出し2人を襲う
美麗を守るようにきつく抱きしめた幼馴染は苦しそうに笑っていた











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