桜色
「みれい…

起きてるよね
聞きたいことがあるんだ…」
















ベットの上
布団に突っ伏した彼女の体を揺する



「みれ…ちゅ
















突然体を起こした彼女
触れた唇















「生きてるなら
生きてるって言ってよ…」







-mirei











立ち膝のまま彼の胸に顔をうずめる


「ごめん…












みれい」






上から聞こえた声に顔を上げる










苦しそうな顔
なんで…
そんな顔…

















「明日…
ゆっくり話そう
誰にも邪魔されない場所で…」















「うん…」

彼の表情にただその、言葉しか出てこなかった













「疲れた…」




がくりと膝を落とした彼の体を引っ張る
「はるか」














彼の匂いに包まれた



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