桜色
「ありがとう…
中谷さん…」
そう言うと彼は立ち上がり微笑んだ
「はいっ
何かあったらまた呼んでください
それよりご飯あと10分しかありませんよ…」
えっ
時計を見る…
たたいへん…
急いで教室に戻り口にパンを入れていく
ちょうど食べ終わった時予鈴がなった
「じゃあ
漣も戻ってきたし朝できなかった紹介しちゃうぞー」
丁度いい感じに5限は早輝ちゃんの授業らしく私のために時間を作った…
そんなのいいのに…
私はまた前に出る羽目になった
どこか違う所を見ようと目をそらす
「えーっとこの子は新しくここに来た
漣 美麗と言いますっ
よろしくしてやれよ〜」
「しのちゃん
何でしのちゃんが紹介してんの」
ヤジが飛ぶ
いいじゃん
そんなのどうだって…
「お前らて
惚れてもいいが出すんじゃねえぞ〜」
何か早輝ちゃん?
変なこと言ってない?
早輝ちゃんの方を見る
ん?
あー……
「よ よろしくおねが いしマスっっ」
勢い良く頭をさげる
「はーい
漣の席は後ろのあそこな〜」
早輝ちゃんの指差した方向には2つの空席があった
2つ?
まっいっか…
その席に向かう
「じゃー
授業はじめるぞー」
…