桜色

〜kakeru





そこには誰もいなかった
まぁそっか
まだ皆学校だ


部屋の中にある写真たては全て伏せてある
あいつが帰ってくることはないんだからもう姿を見ることもしない
まぁ、捨てればいい話なんだけど
できないよねぇ


さくらの花びらが入った小瓶をふった



あれが俺の最後の……


「桜は嫌いだ、、」





そんな小さな呟きは誰にも届かずに消えた


ボフッ


ソファに寝転がり目を閉じた




眠い…
最近ろくに眠れてないんだ…




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