桜色
「車から降りて走って漣へ向かえ」






その言葉に従うことにした
これ以上彼女を危険には晒せない
ガチャ
開いた扉から飛び降りた














暗い夜道を
青と桜が駆け抜ける










そんな2人を待っていた赤は少し怒っていた







〜〜〜


-shunpei





コンコン

一応戸は叩く



「入れ」







部屋の仮の主人が返事をした


「もうここら辺に来てる」





「入って来て早々それなんだね」











「さっき追われた」
















「は?」



あからさまに嫌な顔をする


「まあ、
予定の範囲内だけど

そろそろなのかな」














窓の外
暗い新月の日


その空を見上げた彼をそう呟いた






「中谷さん
明日遥と美麗を一旦あっちに返して…」
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