桜色
〜♪




携帯の着信音にとびおきる








<すばる>

の文字
何だろ、、
へんな寝方したから頭痛い…
通話ボタンを押す


「はい?」

「ごめん 寝てた?」


声のトーンの差が激しい


「ん…」




「あちゃー
まぁ用件だけ伝えるとね
理事長が呼んでるから〜
今すぐ桜華きて〜
j…「ま…ツーツーツー………




切った
切ったよ?
答えも聞かず…
まぁ理事長か…
どーしよ
行くべき?
行ったほうがいい?
行かなくてもi……


あーめんどくさいっ





ジャケットを持って部屋を出た




〜mirei


「美麗ちゃん
今日はどうだった?」




バックミラー越しに話しかけてきた仲谷さん


「ダメ
もうやだ…」

顔を下げ下を見た




「なにがそんなにダメなの?」


ははっと笑いながら尋ねてくる


「髪っ
ピアスっ
もう全部っ…」


思い出していく…
ぁあ…
女子が1人もいないなんて
パパめ…



「それって全部見た目だね」


少し考え込んだと思ったらそんなことを言った



「ピアスは漣の人たちもしてるじゃん
それに、玲二もしてたでしょ…?
顔だって漣のほうが断然こわいと思うけどな…」





してた…
その言葉に体が反応する
過去形…




「まぁ.そう何だけど…」





納得しない私に彼は言った




「まぁ、外見で人は判断しないでさっ…
俺も美麗ちゃんに初めて会ったとき泣かれたんだよ?」






それっていつ…
とききそうになるけど私の記憶にないところを見れば…
きっと赤ちゃんの時だ…
泣くだろうな…
うん…



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