桜色





だって漣家に顔の
優しい人なんて見たことない!

皆美形だよ!
うん…
でも綺麗だから強いってことあるよね?

皆…
ん?

あー
あそこのバカ兄弟…
可愛い系?
いや…
あれは漣家じゃないか…


あいつのただの兄弟…




「どした
美麗ちゃん?」




黙り込んだ私を不思議に思ったのか中谷さんが声をかけてくる
私はうんんと小さく首を振ると視線を窓の外に向けた



「窓開けていい?」



「はい
どうぞ」



少し空いた窓から緑の匂いが入ってくる
見慣れない街の風景に安心する私







ふふ





少しだけ笑ってみた
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