桜色
朱色
12.30
ハルカくんへ
君は早速外へ出たでしょう
それでもいいのです
あなたたちが無事でいるのなら
ですが
その場所を彼らに知られるわけには行きません
そこが今1番安全な場所なのです
こちらのことが終わるまでその場所は安全な場所にしておきたいのです
よろしくお願いします
漣 湊
こわい…
な
ばれてる…
まあいいか…
「はるか……」
名前を呼ばれる
「どした…」
「うん、あのね…」
〜〜〜
彼女の熱は年をこそうというときも冷めなかった
「まだ下がらないな…」
37°c〜38°c
を
いったりきたり
なにもできずにいた
俺はまた手紙の封をきった
12.31
もう年が明けますね
良い年になりますように
その2行だけ
-???
太刀を受け取った
目の前の白い男はもうこんな無茶な使い方はしないでくれと言った
だが
それは無理だろう
私はなにも言わずに茶封筒を残して
山の中の小さな家を後にした
「あなた…」
紗智栞の
声
だ
赤い屋根の家だった
いつの間に…
それから降り中へ入る
そこには変わらず
大きな男が寝ていた。