桜色
彼の後を追いかける
後ろにぴたりとくっついて歩いた
「ここは危ない。
帰りなさい。」
男が次はしっかり私を振り返る
「私はあなたに着いてく。
止めても勝手に行くから。」
止まっていた彼を追い越して歩き出す
鉄の匂いが濃くなって来た
後ろからは2人の足音が聞こえる
小刀を握った
もう……
私の誕生日に誰も死なせない…………
男は笑った
遥がようやく私に追いつく
「美麗…
だれか追って来てる……」
桜色の事を聞くでもなくただ私たちを囲うように追う者達の事を言った
後ろを見るとあの男も気付いているようだった
私は止まった。
〜〜〜
〜shunpei
16年前を知らないけどきっとこんな感じだったんだろうか
いやもっと酷かったのかな……
考え事をしながら相手を倒していた………
ーガシャーン
あ、
やば……
刀が相手の後ろに飛んでいた
どーしよかなー
ーバターン
勢いよく扉が開いた
「鬼が出た。
それも2匹……。
狂った悪魔も…………」
相手の下っ端か
叫んだ
鬼?
二匹?
鬼と呼ばれる恐れられる者を俺は知っていた
狂った悪魔と呼ばれる男のことも知っている
ただしどちらも16年前に死んでいた
気配がどんどんと近付いてくる
あのどこか懐かしい気配が………
ー18年前初めて感じたあの空気が……