桜色

はぁ、、



4限が終わり盛大にため息をついた
なんとかなった?
なってないよ~

ま、ぁ
過ぎたことをね、、気にしても~


ご、ごはん!
さいふをもってはしりd………

昨日私が汚したキッチンは使えなくって今日も購買になった
進まない…
んー?
足だけがその場で動く
左腕の違和感に気付きその腕の先を見る



「……」



前を向きなおしてまた走り出そうとした


「まって…」


もう一度振り返る



「ご はん…」



「奈緒が買ってくるから、、」



「な んで……」



なにもうつさない瞳を向けてくるその男…
見るからに怪しい…



テストだって真ん中の10分位しか起きてなかったよ
どの教科も…
私は……
まぁ…
うん





「何でも…」



眠そうに目をこすりながらそういう彼にだんだん腹が立ってくる


「はな してくだ サイ…」

無駄に片言な言葉を発する
離しそうにない…
ここはあれか
中谷さんとパパに教えてもらった…
痴漢撃退法
私は体を少しひねり相手の手を巻き込んだ
男は少し顔を歪ませる
その隙に腕を払いのけ私は走り出した



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