桜色
中谷さんに描いてもらった地図
素晴らしい
隣をたまに見てしまう…
抜けないなぁ…
癖が
もう5ヶ月たったのに…




あーダメダメっ
頭をブンブンと振って気を入れ直す
えーっと職員室はここを曲がってそこを曲がって階段登ってまっすぐいったところか…
広い〜
あれ欲しい
ウイーンってやつ…
絶対あったほうがいい!
そんなこんなで職員室前についた
ガラッ
あ、ノックし忘れた…


「失礼しますっ」


挨拶だけはしっかりした
「あら、漣さん?」
化粧の濃いおばさん先生が近づいて来る
「は、はい…
漣 美麗ですっ…」
声が震える
外に出るの自体久しぶりで…
人と話すのはもっと久しぶりなわけで少し怖かった…

うんん…
すっごく…
すっごくすっごく怖い…

「漣さん?
大丈夫…?」


小刻みに揺れる自分の体を何とか抑える


「ぇ、ええ…」


視線を合わせられない

「そう…」

それだけ言って放送マイクのところに行った
「東雲先生、東雲先生…
至急職員室までお願いします
東雲先生、東雲s……以下略…」

その放送からわずか数秒でやってきた東雲先生という名の男
ん…
東雲?

まぁそんなわけ…
顔を上げた…

え…
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