桜色


「知ってる人?」






「うん…」














写真から目が離せない
「名前は「玲二…」


久しぶりに口を開いた奈緒の言葉に合わせる
ここで言っていいのかなんてわからないけど…
でも
知り合い
いや…
それ以上…

「最近ここには…?」




一番気になることが口から自然に出てくる




「もう三ヶ月になるかな…
来なくなってから……」



3ヶ月…



ぁあ…
目の前が暗くなった……







〜〜〜






目を開ける

いつもと…
違う…

全く違う色…

赤色……




何かいつも見ていた色に似ていて思わず手を伸ばした





〜〜〜




「美麗ちゃん」




いつも聞いている声にまぶたをあげた
緑のメッシュが入った優しい髪色…
天井は変わらず赤

懐かしい、、

「帰ろうか…」

体が宙に浮く
疲れたのかな…
眠い

「寝ていいよ」

少し鉄の匂いがする…
背中をキュッと掴み目を閉じた

〜kakeru

漣 玲二

こいつはいつの間にかここのあのソファに座っていた
誰もなにも言わない

本当に変な奴だったけど強い奴



歴代最強の総長…



三ヶ月も経つんだな…
いなくなってから…
自分の部屋から聞いていたあの部屋の会話



中谷 俊平…

何かどっかで聞いたことあるんだよな〜
この名前…
そして…
あの雰囲気…
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