桜色
「早輝ちゃん!」
腕を掴む
その反動で東雲先生こと早輝ちゃんは前のめりになった

「うぉお…」

こけそうになったのを何とか堪えこちらに向き直る沙輝ちゃん
目が合うとそれを見開き手に持っていた紙をすべて落とす

「美麗…
本物か?」

「本物だよ」

ははっと笑って見せた

「漣って苗字でもしやとは思ったが…
まさかな…
まぁ…
うちのクラスでよかった…」

パパいってなかったんだ
早輝ちゃんに…
まぁ…
直接の関わりはあまりなかったけど
早輝ちゃんは上の兄のお友達だし…
んーでもなぁ…
知らなかったのかな…
でも調べてるはずだよね…
学校について…

んー

「怖い顔してないでいくぞ」

< 5 / 204 >

この作品をシェア

pagetop