桜色


教室に入ると早輝ちゃんがもう来てた
焦って時計を見るとまだ大丈夫
早くない?

「よーし全員揃ったし
HR始めるぞ〜!」






きりーつ




何の話だろ、
隣を見てみる
あ、
目合った




「んーと
今日から桜華祭の準備期間となるー
ハメ外すな
出費も当てられた分でやれよ〜」





「あ、
クラスTシャツも届いてるぞ」




教卓の上に大きな段ボールをおいた早輝ちゃん
「ねぇ、」



「ん?」

だるそうな顔でこちらを見た隣人

「D組は何するの?」



「オムライスの店」




ま、まともだ!
料理誰するんだろ

「ねぇ漣さん」

前を見るとクラスの委員長だったと思う人がいた


「はい…?」




「厨房のリーダーやってくれない?」






「え…」





私が厨房の、、
でも、
私の料理って…




「いい?」


顔が近づく

「中谷、、」

小さい声で呼んでみた


「はい?」

すぐに来て周りにいた人達が驚いていた
「この人料理上手です」

腕を引っ張って委員長の前に出す
「この人リーダーにしましょ…」



「え、、」

中谷さんの気まずそうな声
「料理が上手!!
それはありがたい
じゃあお願いします!!!!
あなたのお名前をここに」



ぁあ良かった
委員長が変な人で


「私がですか、
早輝さんいいんですか?」


教室の隅で寝ていた早輝ちゃんに話しかける中谷さん



「いいんじゃない?」

「はぁ、、」



ため息をつきながらサインを書いていく中谷さんに思わず笑みがこぼれた

遠い遠いい記憶
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