桜色
目を開く
なにここ…


あしをふみだす
じゃら…





重い…
左足についた枷
近くの杭につながっている

周りにある鉄格子





大きな錠前








そして電子音を鳴らす物体














「あ!
目覚めた?!!!」



無邪気な声を出した見張り
「きぶんはどーお?」



舌ったらずな喋り方
着物を着た
パッン前髪ツインテールの
5か6歳の女の子




「おなかへったぁ?」






「トイレわ?」





がんっっ

響く音



「声だしてよ
聞いてるんだけど」




痛い…
じんじんと痛む足

「それともおしゃべりできないのぉ?
じらあそんなしたぬいちゃおっか!」





おっきいペンチ


それを開きゆっくり近づけてくる




「やめてっ」



「なんだぁー
話せるじゃん!
私ね!麻耶っていぅのぉ!
ずっとお話ししたかったんだ!」










「麻耶ー
ご飯だよ〜」


明らかに50歳以上の太ったおじさん
こちらに不気味な笑いを残し少女の手を引いて消えた














あの人みたことある…
ベッドに座る
少し記憶を遡ることにした
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