後ろのアイツ
入社
―春―
何十社も回ってやっと決まった会社。
ここがよかった訳ではないが、なんとか決まった職場に文句はつけられない。
*******
「今日から入社してもらう横澤くんだ。」
「横澤菜月です!よろしくお願いします!!」
パチパチとなんとなくしているのが丸わかりな拍手が聞こえた。そして全員それぞれの席にもどる
「じゃあ席はあそこな」
適当に指さされた席に荷物を置く
その時、トントンと後ろから軽く肩を叩かれた
「はい?」とっさだったので間抜けな返事をした。
「襟に米粒ついてるぞ」
「え?え?…あ、ほんとだ。えっと、教えてくれてありが「ダッサ」」
言い終わらないうちに鼻で笑われながら言われた。
顔は笑っているが(たぶん)心では恥ずかしさと怒りがグチャグチャになったような気持ちの悪い感情が渦巻いていた。
これが私の後ろの席の「吉野 翔」との出会いであった。
*********
今日もいつもと同じ時間、同じ電車、同じ駅、同じ会社…
ほんとにいつもと同じ日になる…はずだっだ。
今日新入社員が来る日だったことを思い出した。席についていると俺の後ろの席を清掃のおばちゃんが丁寧に拭いていた。
あ、ここに座るのか…なんとなくわかった
横澤とかゆう新入社員の話をぼーっと聞いていると真っ白なワイシャツに米粒が付いているのが目に入った。
マジか…家出る前に鏡くらい見ねーのかよ
「米粒ついてるぞ」と教えてやると、え?え?とオロオロしながら自分の襟をさわっていた、その反応が面白かったのでつい
「ダッサ」と鼻でわらってしまった、ついだつい。
すると顔を真っ赤にして乱暴に椅子を引いてそのまま座ってしまった。これが俺の後ろの席「横澤 菜月」との出会いだった。
*****
最近やっと仕事に慣れてきた。後ろの席の人…もとい吉野さんは私と同じくらいの歳なのにとても出来がよくて、私が行きたかった大学出身らしい…それはおいといて、吉野さんはなにかと私にちょっかいをかけてくる…
この間は
何十社も回ってやっと決まった会社。
ここがよかった訳ではないが、なんとか決まった職場に文句はつけられない。
*******
「今日から入社してもらう横澤くんだ。」
「横澤菜月です!よろしくお願いします!!」
パチパチとなんとなくしているのが丸わかりな拍手が聞こえた。そして全員それぞれの席にもどる
「じゃあ席はあそこな」
適当に指さされた席に荷物を置く
その時、トントンと後ろから軽く肩を叩かれた
「はい?」とっさだったので間抜けな返事をした。
「襟に米粒ついてるぞ」
「え?え?…あ、ほんとだ。えっと、教えてくれてありが「ダッサ」」
言い終わらないうちに鼻で笑われながら言われた。
顔は笑っているが(たぶん)心では恥ずかしさと怒りがグチャグチャになったような気持ちの悪い感情が渦巻いていた。
これが私の後ろの席の「吉野 翔」との出会いであった。
*********
今日もいつもと同じ時間、同じ電車、同じ駅、同じ会社…
ほんとにいつもと同じ日になる…はずだっだ。
今日新入社員が来る日だったことを思い出した。席についていると俺の後ろの席を清掃のおばちゃんが丁寧に拭いていた。
あ、ここに座るのか…なんとなくわかった
横澤とかゆう新入社員の話をぼーっと聞いていると真っ白なワイシャツに米粒が付いているのが目に入った。
マジか…家出る前に鏡くらい見ねーのかよ
「米粒ついてるぞ」と教えてやると、え?え?とオロオロしながら自分の襟をさわっていた、その反応が面白かったのでつい
「ダッサ」と鼻でわらってしまった、ついだつい。
すると顔を真っ赤にして乱暴に椅子を引いてそのまま座ってしまった。これが俺の後ろの席「横澤 菜月」との出会いだった。
*****
最近やっと仕事に慣れてきた。後ろの席の人…もとい吉野さんは私と同じくらいの歳なのにとても出来がよくて、私が行きたかった大学出身らしい…それはおいといて、吉野さんはなにかと私にちょっかいをかけてくる…
この間は