恋色風船
共通の知り合いのホームパーティー、というありきたりな出会いだった。


有名大学を出て、誰もが名前を知っている企業に勤める、エリートサラリーマンと、美人短大生の組み合わせ。


意外性がなさすぎて、たいして周囲の話題にもならなかった。



「俺もさー、麻衣になかなか会えなくて、ツラかったんだから。
あと何日で会える、ってそれを励みに頑張ってんだぜ」
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