恋色風船
「そりゃあそうだよ。
麻衣ちゃんのお勤めしてるオフィスビルなら、会うのも一流の人ばっかりでしょう」
伊藤さんと律子と、三人で恒例のお食事会の席だ。
伊藤さんは、50代くらい。
律子によると、名のある会社の役員をしているらしい。
色つやのいい顔に、日本人には珍しい口ひげをたくわえている。
10人に8人くらいが、フライドチキンのファーストフード店の入り口に立つ人形を連想しそうなルックスだ。
律子は、伊藤さんみたいな人を、「おじさま」だと言う。
麻衣ちゃんのお勤めしてるオフィスビルなら、会うのも一流の人ばっかりでしょう」
伊藤さんと律子と、三人で恒例のお食事会の席だ。
伊藤さんは、50代くらい。
律子によると、名のある会社の役員をしているらしい。
色つやのいい顔に、日本人には珍しい口ひげをたくわえている。
10人に8人くらいが、フライドチキンのファーストフード店の入り口に立つ人形を連想しそうなルックスだ。
律子は、伊藤さんみたいな人を、「おじさま」だと言う。