白衣の王子様-after story-
いつの間に眠ったのだろう。
起きたらベッドの上に寝かされていて
ナツくんの腕の中にいた。
時計は朝の8時を指している。
「やばっ準備しなきゃ!」
ナツくんを起こさないように
そっと腕の中から抜け出す。
今日はお昼の0時から
棚原先輩と田中先生の結婚式なのだ。
軽くシャワーを浴びて
バスローブを羽織り化粧を始める。
「真白…?起きたの?」
「あ、ナツくんおはよう!」
「おはよー。
シャワー浴びてくるわー。」
「はーい。タオル出しとくね。」
化粧を再開し、鏡で入念にチェック。
完璧っ!
ちょうどナツくんも
シャワーから出てきた。
「真白髪の毛セットしてあげる。
ここおいで。」
ドレッサーの前に座らされて
器用に髪の毛をセットしていく夏樹。
ミディアムボブだった真白の髪は
編み込みが頭頂部でクロスになった
フワフワなお団子ヘアに。
「はい!完成!」