不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!
足を見てあたしはホッと胸を撫で下ろした。
怪我は左足首が少し腫れて軽い捻挫だった。
あたしは救急箱から湿布と包帯を取り出し手当てした。
「出来たよ♪もう痛くない?」
「あぁ…ありがとな…」
龍二君は顔を横に向け片手で頭を押さえながら言う。
その時、ふと龍二君の頬が赤く染まっている事に気がつき顔を覗き込んだ。
「あれ?何か顔が赤いんじゃない??」
あたしが額に手を当てると龍二君は急に立ち上がった。
「ちがっ…走ったから熱いだけだし!!」
「そっか、いっぱい走ったもんね。」