不器用Boyが恋した相手は萌Girl?!
“限界っ!!”そう言いギュッと抱きしめられた。
(よく分からないけど……これって丸く収まったのかな??)
腕組みの子が抱きしめてた手を緩めて、あたしの両手をしっかりと握る。
「あんた、凄いよ同性なのにメッチャ萌えたし。水神君は諦めるよ、あんたに敵わないし…」
視線を落とし暗くなる表情に胸が締め付けられた。
龍二君とは凄く近い場所にいるあたしが疎ましいのは分かる…
あたしだって龍二君が他の子と一緒に居たら嫌だ。
苦しくて…
辛くて…
同情じゃなく気持ちが分かるから、協力し合いたいと思った。